佐々木蔵之助が出演している邦画ベスト3
佐々木蔵之助は主演を飾る事の少ない役者かもしれません。
それでも映画というものは脇役の人が上手ければ上手いほどに輝くと言うものだと思います。
そういう意味で佐々木蔵之助が出演している邦画は殆どが当たり有名なものが多いです。
決して派手な役でなくても静かに光り人の印象に強く残る。
そういう魅力を持った役者だと思います。
そんな佐々木蔵之助が出演している映画をランキングにしました。
第1位:「大奥」
大奥というとTVでも大分有名になった作品ですが、この映画は男女逆転大奥という事で女の将軍に男だけの大奥というなんとも不思議な作品です。
佐々木蔵之助の役どころは大奥総取締の藤波という役でしたが体当たりしているなと思うシーンがありました。
男ばかりが集められたら格好いい人にはファンが付くだろうし取り巻きも付くのは分かりますが、欲求不満で男同士で致すシーンもあります。
勿論、濁していますが想像は可能です。
おすすめのシーンは女将軍が初めて総ぶれに来る直前、皆で並んで迎えて閨の相手をする男を決めた後のよくやったという顔を見せた時。
ニヤッとする表情が似合うなと思ったところでした。
真面目にうんうん頷く顔も似合いますがニヤッと笑う顔があぁ、なるほどと納得してしまえる人もそう多くありません。
齢の関係か色気のある男の人というものはそうそういるものではありませんので個人的にこのシーンが気に入っています。
最終的には女将軍の手によって大奥は縮小されるわけですが、やられた、と項垂れるシーンも見逃せないシーンだと思います。
第2位:「20世紀少年」
これは3部作となった長編映画と言っていいのかもしれません。
とにかく有名どころが集まった作品と言っていいと思います。
佐々木蔵之助が演じたフクベエは一話で死んだと思ったのに三話にはトモダチとして生きていた事が判明されて驚きました。
最後の時はずっと表情が動かなくてえ、どういう事なの、と思いますがそんな役さえもこなすところにやはり凄いなと思います。
一話は出演や科白も多かったのですが二話以降は死んでいるから出るはずないと思っていたら三話のラストで姿を見せたのにおぉ、と思いました。
話自体は現実では絶対に起こり得ないものでそんな漫画のような事起こるものか、と思いましたが原作は漫画だったので後から納得してしまいました。
こういう話はいわゆるヒーローものと言っていいと思います。
巨大な組織に向かっていく少数の若者、となればそれは成功しても失敗してもヒーローです。
実際、あんな事が日本で起こったら私は真っ先にやられていると思いますし、立ち上がって向かう事もありません。
周囲に流されてその他大勢になるだけです。
そういう人間から見たら、この作品はヒーローものに入ると思います。
第3位:「椿三十郎」
これは再映画化されたもので、最初の映画よりずっと見やすく仕上がっていると思います。
キャストが若くなって知っている顔が増えた事がその要因だと思います。
佐々木蔵之助の役は楽しいものでした。
押入れの中にいる事の多い役でへっぷり腰の気の弱い男だなぁという感じでギャグ要員のような感じに見受けられましたがやはりどうしても印象に残る人でした。
出番も科白もそんなに多い役ではないし、言いたい事を言ったらすぐに押入れに引っ込んでしまうような感じなのに、他の役者はどんな事をしていたっけ、と思ってもこんな事をしていた役者がいたとハッキリ言えるくらいには印象に残っています。
主演の織田裕二も真面目にちゃらけた役だったので大人でなくても楽しく見る事のできる映画だと思います。
時代劇だからと身構える事なくまるで現代ものを見ているかのように楽しく見る事ができる時代物も珍しいと思います。
楽しかったのは最後に合図として椿を流すシーンがあるのですが騙されて自分たちを襲う合図を自分たちでどんどん流すシーンは実に壮観でした。
あ、騙されていると思って笑うのを必死に堪えてしまうほどに見事に騙されてくれるので見ていて気持ちよかったです。
まとめ
紹介した作品に出ている佐々木蔵之助は全てが脇役です。
でもそれでも全部の役が酷く印象に残っているのでランクインしたものばかりです。
勿論、主演映画でも面白いものはあります。
真面目なシリアスもいいですが個人的には面白く笑わせてくれる役が似合っているように感じました。
それと他の役者にはない大人の色気は大きな武器だと思います。
そこが矢張り佐々木蔵之助独特の世界なのかもしれません。