クラシックの調べに酔う洋画ランキング

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クラシック音楽といえば難しくて敷居が高いイメージがありますが、様々な場所で意識せず耳にしていることも多いもの。


そんなキャッチーな誰でも一度は聴いたことのある曲が全編に使われている映画ばかりのランキングです。


音楽の素晴らしさだけでなく、それを作った作曲家のドラマチックな人生や、音楽に合わせた映像美が秀逸な作品を集めました。





第1位:「アマデウス」

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小学校の音楽の授業でも習う偉大な作曲家のひとりモーツァルト、フルネームはヴォルフガング アマデウス モーツァルト、この映画はこの彼の素晴らしい才能に嫉妬した作曲家サリエリから見たモーツァルトの姿がその音楽とともに描かれています。


クラシックの作曲家と言えばなんとなく品行方正で真面目なイメージを持ってしまいますが、モーツァルトはふざけた性格で生活やお金のことにはだらしなく、サリエリから見て本当にこれが、あの素晴らしい曲を生み出す人間なのかと疑問を抱く程でした。


モーツァルトの父親へのコンプレックスを利用してプレッシャーをかけ、監視するために匿名でメイドを送り込み、変装して依頼したレクイエム(葬儀のミサに使う鎮魂ミサ曲)を無理なスケジュールで書かせてストレスと体力の限界まで追い詰め死亡させるサリエリ。


その数十年後、老いたサリエリが絶望したのはなぜか…神父へのサリエリの告白という形で語られる、モーツァルトのウィーンでの生活が彼の音楽に彩られて描かれています。


当時の街並み、衣装、室内のしつらえなども美しく、アカデミー賞を何部門も受賞したトータルで見応えのある秀作です。





第2位:「ファンタジア」

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なんと第二次世界大戦前の1940年に発表されたステレオ音声の映画の草分けと言えるファンタジア。


よくCMなどで耳にする、チャイコフスキー「くるみ割り人形」、中学校の音楽の授業で聴かされたベートーヴェンの交響曲「田園」など聴きやすい曲と、ストラヴィンスキーや、ムソルグスキーなどのやや難解な近代音楽をバランスよく取り入れてあります。


デュカス「魔法使いの弟子」にはミッキーマウスが登場し、コミカルな演技(?)を見せてくれます。


おすすめはベートーヴェンの「田園交響曲」、神話を題材にしていて、小さな天使やケンタウロス(半人半馬)のカップリングの場面、天を雄大に駆けるペガサスの親子、コミカルなバッカス(お酒の神様)が登場し、美しい絵画のような映像と非常にマッチしています。


クラシック音楽の時に激しくも優美な曲想と浮遊感が存分に生かされたアニメーションで、制作されて80年近く経った現代でも色あせることなく、子供からお年寄りまで幅広い年代で充分に楽しめる作品です。

第3位:「永遠のマリア・カラス」

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往年の名画オリヴィアハッセー主演の「ロミオとジュリエット」の監督で、オペラの演出家としても名高いフランコ ゼッフィレッリ監督が、友人だった伝説のオペラ歌手マリア カラスを描いた作品。


声を失いパリで隠居生活を送るカラスの元に古くからの友人の映画監督(ゼッフィレッリ?)が訪れ、昔の録音音声に当て振りをする形で、オペラ「カルメン」のオペラ映画を撮らないかと持ちかけるところからストーリーは始まります。


主演のファニー アルダンはまるっきり違う顔立ちなのに、カラスそっくりな表情で歌うシーンを演じていて驚愕、口の開け方、アゴの角度、目線の雰囲気、全てがカラスそのものになり切っていて女優魂を見せつけられました。


もちろん全編を通して使われているのはマリア カラスのオペラからの曲ばかり。


この話はあくまでもフィクションということで、カラス主演のオペラ「カルメン」は公開されてはいないのですが、本当は作られているのではないかと期待させられてしまう興味深い作品です。

まとめ

クラシック音楽と一口で言っても、1700年代から現代に至るまでの約300年の音楽の歴史があり、クラシック音楽の中でも様々なジャンルが存在しています。


聴きやすいモーツァルトやベートーヴェンのような曲、オペラ、ジャズや普段耳にする映画やゲームの効果音楽に近い近現代作品、どれも映像とともに味わうと、クラシックでも面白く、自分の好きなテイストの曲や作曲家をみつけることができるかもしれません。







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