ロボット掃除機を購入する時に注目したい5つのポイント
現代人は非常に忙しく、夫婦共働き家庭も少なくありません。
そのような時代の流れを汲んで家電製品は大きく変化してきました。
全自動洗濯機や全自動食洗機などに加え、今急激に家庭に普及しつつあるのがロボット掃除機です。
掃除まで自動でしてくれる時代が来たのです。
高齢化に伴うバリアフリーの家が増えてきたり、マンションに住む人が増えてきたのも、ロボット掃除機の普及を早めた要因の一つです。
ここでは、ロボット掃除機の購入予定の人のために是非チェックしておきたいポイントをまとめました。
「ランダムナビゲーション式」か「システムナビゲーション式」
ロボット掃除機はその動きの方式によって「ランダムナビゲーション式」か「システムナビゲーション式」の二つに大別する事ができます。
「ランダムナビゲーション式」というのは、その名の通り自由に走行します。
基本的な動きとしては、まず部屋の壁沿いをぐるっと一周します。
そして、その範囲内でランダムに掃除をしていきます。
同じところを何度も通ることもあり、徹底的に部屋を掃除できるという強みがあります。
ですが、掃除時間がその分長くなります。
「システムナビゲーション式」は、センサーやカメラによって部屋の形状や家具の位置などをマッピング化して掃除します。
効率よく部屋を隅々まで掃除できるので、大きな部屋や幾つかの部屋を同時に掃除する場合に適しています。
どちらのシステムも一長一短で、どちらが優れているかを決める事はできません。
ですが、一般的にランダムの方を選ぶ傾向が多いようです。
システムナビゲーション式の方が効率はいいのですが、高機能な分だけ値段も高くなってしまう傾向になってしまうからです。
家庭用掃除機で高いシェア率のアイロボットの「ルンバ」などもランダムナビゲーション式の方を採用しています。
集じん力、吸引力
掃除機はやはり、どれだけきれいに掃除できるかを重視します。
いくら部屋を隅から隅まで掃除できたとしても、きれいになっていなければ意味がありません。
掃除機の能力は、集じん力と吸引力やの強さにかかっていると言ってもいいほど大切なので、事前に調べて置く必要があります。
さらに覚えておきたいのが、ロボット掃除機はコードレスの充電式なので、普通の100Vの掃除機に比べて吸引力がどうしても落ちてしまうのでできるだけ、掃除機能が高いものを選んでおきたいという事です。
吸引集じんの能力の高さならダイソン
サイクロン式の掃除機として一気に有名になったダイソンはロボット掃除機の中でも、掃除する能力がとても高いです。
人気のDyson 360 Eyeは、他機種の4倍以上の吸引力を誇っており、頭一つ二つ抜け出ています。
吸引の口が本体と同じほどの大きさになっており、掃除機のサイズ分だけゴミを吸い取る事ができます。
この機種は部屋の隅々までこまやかに掃除するというタイプではないので、あまり家具を置いたりしないシンプルなデザインの部屋で使う事をおすすめします。
さらに、性能も高いですが、値段も同じほど高く約15万円と簡単には手を出せない価格となっています。
排気のクリーンさ
掃除機をかける時に気になる部分の一つが、排気です。
排気によって家にホコリが舞い上がってしまったり、アレルギー体質の方は掃除機をかけている時に体が反応してしまう方もおられると思います。
排気がどれほどクリーンかどうかは主に、フィルターやゴミを収集する紙パックに依存しています。
これは、普通の掃除機でも気にかける必要がありますが、ロボット掃除機の時にはさらに気をつける必要があります。
なぜなら、ロボット掃除機は基本的に換気をしない状態で使う場合が多いからです。
家にだれもいない状態でロボットに掃除をさせるので、排気がクリーンでないなら家の中に汚れたホコリやアレルギーに反応する物質を逆にまき散らしてしまう可能性もあります。
それで、おすすめなのが「HEPA」フィルターを使っている機種です。
HEPAフィルターというのは、精密機器を扱う工場や病院のICUなどでも採用されているフィルターで、ホコリを取るだけではなく清浄空気を作り出す目的で製造されているフィルターです。
妊婦さんや赤ちゃんがいたり、アレルギー体質の方が家におられるなら特にこのフィルターを使った機種を選ぶ事をおすすめします。
さらに、知っておきたいのがゴミの処分の方法です。
サイクロン式の場合、紙パックに密閉されたごみを捨てるのではなく、ふたを開けて直接捨てなければなりません。
もちろん屋外ですればいいのですが、ホコリや塵に反応しやすい人は、サイクロン式のゴミを捨てるときにわずかならもゴミの塊に直接触れてしまう事になります。
空気やホコリに過敏な人は、もしかするとHEPAフィルターがついた紙パックのタイプの方を使った方がいいかもしれません。
総合力も抜群!シャープCOCOROBOココロボ
スマートフォンを使ったや会話機能などの多機能に加えて、本来の掃除機としての機能もしっかり果たしてくれます。
吸引力もかなり強い部類に入り、フィルターにゴミが強力に付着してしまうとのコメントがあるほです。
HEPAフィルターが採用されているタイプで、床の掃除だけでなく空気もクリーンにしてします一挙両得の製品です。
コンパクトさ
ロボット掃除機は年々多機能に、そしてコンパクトになってはいますが実際使うとなるとそれなりのスペースと使ってしまいます。
家にいない時に掃除してくれるのはいいですが、家にいる時には少し邪魔な存在になってしまいますから、どれくらいコンパクトなのかは実際にお店に行って確認したいところです。
さらに、どれくらいのサイズになるかによって、どれだけ動きに小回りが利くのかという事にも関係してきます。
では、どれくらいの大きさが標準サイズなんでしょうか?
人気のアイロボットの「ルンバ」の800シリーズ、値段もお手頃で中位クラスの機種を例にして考えてみましょう。
このシリーズは本体約35センチというサイズですが、このサイズはロボット掃除機としては標準のサイズといえます。
ですが、やはり日本では家の造りや広さからコンパクトなものに人気が集中する傾向にあります。
コンパクトであればあるほど、狭い空間を通りぬけることができますし、椅子などの下もくぐりながら掃除できます。
ちなみに上記で紹介したシャープのココロボは31センチとコンパクトなタイプも販売しています。
参考までに、コンパクトが売りの製品を下記に紹介します。
なんと幅25cm 日立minimaru(ミニマル)
その名の通りコンパクトが売りのロボット掃除機です。
幅25cm、高さ約9cmと標準サイズより一回り小さいボディは、これまでの機種が入り込めなかったようなところまで入り込め、より徹底的な掃除をする事ができます。
小さくなると気になるのが、清掃能力と清掃の範囲の広さですが、AIとセンサーにより走行がより効率的になるように設計されているので、全体をより丁寧に掃除できるようになったようです。
メンテナンス性
ロボット掃除機でも全部を自動でしてくれる訳ではありません。
ダストボックスやフィルターなどは自分で洗ったり、交換したりする必要があります。
ダイソンなどは水洗いできるので手入れは割と楽ですが、水洗いできないメーカーのものもあります。
バッテリーに関してはどのメーカーも2~3年に一回交換、一個につき10000円前後ですが、それほど費用の差はでてきません。
ですが、フィルターに関しては交換のスパンがメーカーによって異なりますが、3~4か月に一回交換しなければならないタイプもありますので注意してチェックした方がいいでしょう。
ロボット掃除機は基本的に普通の掃除機とメンテナンスする部分は同じですが、よりこまめに手入れをしないと掃除の効率どんどんが下がっていきます。
ですから、ゴミの取り出した方やフィルターが水洗いできるか、ブラシに絡まったゴミや髪の毛が簡単に掃除できるのかなどをチェックするといいでしょう。
まとめ
ロボット掃除機を選ぶ時にチェックしたいポイント5つはいかがだったでしょうか?
AIの進化に伴って、スマホで操作したり掃除機の状態を確認でたり会話までできたりと、付加機能はどんどん増えていってます。
どんどん便利になってはいますが、ロボット掃除機を使いこなす上での最低限の条件、例えば部屋をある程度片付けておくことやメンテナンスを定期的に行う事が重要になってきます。
数万円から十数万円と安い買い物ではありませんから、上の5つのチェックポイントを参考にし、自分の部屋にあったロボット掃除機を使い家事の負担を少しでも減らせればいいですね。