基本的にはバックパックは使い勝手抜群だけど、でも使用上の注意は必要
ショルダーバッグやボストンバッグ、ブリーフケースにキャリーバッグと、荷物を運ぶ入れ物は多くあります。
中でもバックパックは、登山などにも使われることで当然なのですが、かなりの重さのものを運ぶことが出来るメリットがあります。
また両手が空きますので、何かの際にも安心なのも嬉しいところです。
とはいえそんなバックパックにも、ちょっとしたことで落とし穴ができてしまうことも無いとは言えません。
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バックパックの最大の利点と特徴は
何とっても最大の特徴は、両手が自由になることです。
そのために、登山の時に岩場を登ったりしても、両手を使用することが出来て安全に登ることが出来るのですね。
日常生活でも同じことで、例えば高齢者の買い物などの時、手が自由になることでステッキの使用が可能ですし、事故を防ぐことも出来ます。
両手の使えるバッグというのは、本当にバックパックだけなのです。
ショルダーバッグも上手く使えば両手使いできますが、ひょっとした拍子で肩紐がずれてしまうことがあります。
あまり安心して使えないのが、ちょっとつらいところですね。
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両肩に重さが振り分けられている
重い荷物を運ぶのに、片手というのは片側だけに重さがかかり、非常に片方だけに負担がかかります。
重さの感覚も、片側だけなので余計に重く感じるものです。
手持ちの荷物はまだ、すぐに持ち変えることが出来ますが、ショルダーバッグだと肩をかけかえるのが面倒だったり、周囲の迷惑になるので控えてしまうこともあります。
身体に歪みも、出てくるものです。
しかしバックパックの場合、両肩に重さがかかりますので、単純計算では片方の肩に半分の重さですね。
それだけでも負担が少なく感じられますし、身体が片方に傾ぐこともありません。
歪みを予防できるというのが、ありがたいところです。
メリットの多いバックパックだけれど
このように、特徴イコール利点とも言うべきバックパックですが、でもやはり気をつけないと利点が逆効果になることもあります。
荷物の詰め込み過ぎに注意を
ついついバックパックでやってしまいがちなのは、荷物の入れ過ぎです。
何と言っても他のバッグよりも軽い感じで背負えるので、つい入れすぎることがあります。
背負おうと持った瞬間に、何か重いなと感じても、背負ってしまうとあまり気にならずにそのまま出かけてしまう、ということはないですか。
これがだんだん身体への負担になることがありますので、背負った時の感覚よりも持ち上げた時の重量感覚を重視することをおすすめします。
必要以上の荷物入れないように、気をつけて下さい。
内部の整理に注意
殆どのバックパックの場合、底が深い感じに作られています。
特に登山用のバックパックや、バックパッカー御用達のものなどは、本当に奥深い作りですね。
なので内部の整理は、こまめにしておきたいものです。
バックパック用のバックインバッグを使用するなどして、いらないものを入れておかないようにしたいですね。
実際筆者も、時々バックパックの底までチェックすることがありますが、樹海でも探索しているような気分になることがあります。
入れた覚えのないポーチが出てきたりとか、ちょっと自分でも怖いところです。
これがまた重量を増やしますので、時々のチェックを忘れないようにしたいですね。
湿気にも注意陰干しを
大きめのバックパックの場合、それこそ奥の方まで普段は空気が行き渡りません。
湿気でカビが生えたりしないように、時々の陰干しは忘れないようにしたいですね。
洗えるタイプのバックパックの場合、気がついた時にでも洗濯をしておきたいものです。
入れたものにカビが移ったなどという経験、したくないのは誰しも同じことです。
背負う時にも注意が必要です
大変に便利なバックパックですが、これを背負う時背負っている時にちょっとした注意をはらいたいものです。
本来は歪みのない身体でいられるはず
両肩に重さが振り分けられていますので、理論的には身体の歪みは抑えられるはずです。
ショルダーバッグや普通のバッグは、片側に重さがかかります。
またキャリーバッグも、どうしても引く方の手は同じ手になりますし、同じ側に体が軽くねじられます。
そして段差を持ち上げると言った時の、片側への負担も発生します。
これらの心配のないバックパックは、本来は身体の歪みは最低限で済むはずなのです。
整形外科の先生に聞いてみた
筆者椎間板ヘルニアを発症して手術をし、その後重い荷物を持つのが怖くて、キャリーバッグで出かけていました。
というのも、ヘルニア発症に気がついたと言うか、自覚したのがバックパックを下ろしたときだったのです。
なので手術後バックパックを背負うのが、怖くなってしまったのですね。
しかしキャリーバッグだと、身体のねじれ感があるので気分が良くなく、専門家の意見はと思って主治医に聞いてみました。
主治医の曰く、身体と一体化するバックパックのほうが負担は少ないはず、とのことでした。
結果、今ではまたバックパック生活です。
でも背負う時や下ろす時に、前にもまして腹筋や背筋に注意するようにもしています。
左右の歪みは最低限だけど前後は
左右の歪みは非常に少ないのが、バックパックを背負った時の特徴です。
しかし前後はと言うと、これは勿論差ができてきますね。
背中に重さがかかるので、それに引っ張られてちょっとのけぞった形になることもあります。
また重さをなんとかしようと、猫背になってしまうこともあります。
腹筋と背筋をしっかりと使わないと、前後に歪みができてしまうことになるのです。
これは注意しないと、それこそ腰痛にも関係してきますので、姿勢をチェックすることを習慣にしたいものですね。
バックパックを背負う時背負っている時にちょっとした注意を
背負う時と背負っている間、ちょっと注意するだけで身体への負担は減ります。
うまくすると、筋トレにもなりますのでおすすめです。
背負いあげる時の注意
背負う時にまず持ち上げることになりますが、この時に片手ですので身体が一方に傾いでしまいます。
しかし利き手で持ち上げるほうが持ち上げやすいので、これは修正は難しいですね。
せめて持ち上げる時に、腹筋に力を入れて腕だけで持ち上げることのないようにしたいです。
そして背負う時には、逆手も使って背筋も力を込めてしっかりと背中に落ち着けて下さい。
ウエストベルトやチェストベルトのあるバックパックの場合、ここでしっかりと締めておくのがおすすめです。
かなり重さを振り分けてくれます。
背負っている時の注意
まずは自分の癖を把握しておきましょう。
重い荷物を背負った時猫背になるのか、それとものけぞり型になるのかです。
猫背タイプの場合腰痛もですが、背中への負担が大きく肩こりなど併発します。
昔の偉人が荷物を背負って本を読んでいましたが、このタイプの人はバックパックにスマホというのは避けて下さい。
少し遠くを見る感じで、肩甲骨を下げるようにしてみて下さい。
これでずいぶん背筋が使用出来るはずです。
またのけぞり型の人の場合、これは直接腰に来やすいです。
腰椎と仙骨に直接負担がかかりますので、腹筋に力を入れて置くことが大事です。
お腹に力を入れて、ついでに腹筋の筋トレもする感じで背中を伸ばして下さい。
どちらのタイプなのかをまず見極めることと、バックパックを背負って移動している時に、ショーウインドウなどに映った自分の姿を確認する癖を付けるといいですね。
ナルシーっぽく感じるかもしれませんが、実はこれ大事なことです。
まとめ
バックパックなら肩こりや身体の歪みも最低で済むはず、と考えてバックパック通勤にしたけど、あまり変わりがないという人もいるはずです。
加えて腰痛も感じるんだけどと、バックパックの使用をやめようかと迷っている人もいるでしょう。
しかしちょっと待ってください。
正負い方や背負っている時のちょっとした注意で、その問題は解決するだけでなく筋トレまで出来てしまうこともあります。
まずは自分へのチェック、してみて下さい。