ちょっとだけ悪い女の気分に浸りたい時に観る洋画ランキング
現実ではとてもじゃないけれど真似できないことを疑似体験できる、そんなことも映画鑑賞の一つの醍醐味ではないでしょうか。
現代では浮気や不倫なんてタブー。
色んな男性と奔放に遊ぶことだって良い目で見られませんよね。
もちろん現実にそんなことしたい、なんて思わなくても繰り返しの毎日に飽きを感じて刺激が欲しい、そんな時は誰にでもあるものです。
そんな時おすすめしたいのが、現実とかけ離れているわけでもないけれど、自分の身には起こりえない恋愛事情が描かれる洋画です。
日本人とは少し違う感覚、けれどどこか共感したくなってしまう映画をご紹介します。
第1位:「毛皮のエロス」
タイトルからして観ることに躊躇してしまう映画です。
現に私もこの作品に興味を持ってから実際に鑑賞するまで半年以上時間を有しました。
しかしいざ観てみればなんと素晴らしい映画だったか。
もっと早く観ればよかったと後悔しました。
まず何と言ってもおすすめしたいのが、ニコールキッドマンのヌードです。
ニコールキッドマンといえば、スタイル抜群のモデル体型、スラッとしたハリのある透明肌を持っていそうな印象でしたが、この映画の彼女はまさに妖艶な熟女。
夫を愛しながらも、異形の姿である上階の住人に惹かれていきます。
優等生を演じ続けた彼女を解き放つかのように現れたライオネルはことあるごとに人妻である彼女を夜のデートへと誘い出します。
彼女と夫との情事を通気口を通じて聞くライオネルの異常さもさながら、二人の想いが通じたあとライオネルが亡くなった後の彼女の行動は最高に普通ではありませんでした。
が、そこがエロスとタイトルを持ってくる所以なのでしょう。
これまで窮屈な生活を強いられた彼女が夫を放って子供を放って、女として一人の人間として葛藤しながら本心と向き合う様は、どこか憎めない少しだけ悪い女です。
R15ですので、苦手な人はご注意を。
第2位:「恋と愛の測り方」
イギリス映画です。
私はこういったジャンルのイギリス映画の雰囲気がとても好きです。
言葉少なで飾り気は少ないけれど快適な部屋で広いキッチンで料理をし、淡々と生活を送っている。
話し合いの時にはソファではなく女性がキッチンの上に腰掛ける。
そんなラフさや、遅い時間にデートへ出かける時にはリトルブラックドレスを着ていく。
この映画はちょっとしたセンスに溢れています。
内容としても一見地味ですが大変素晴らしくて、自分は絶対浮気なんかしない、他の異性になんて心を動かされない、とどこか意地を張っているように見える主人公が元彼にゆり動く・・・かもしれない微妙なラインを描いています。
そしてなお、夫婦とは、パートナーとは、ということをも描いている様に静かに感動しました。
夫が浮気疑惑のある女性と出張へ出かけた時、彼女はたまたま再開した元彼とデートへ出かけますが、安易に二人でお酒を飲んだり、はたまた彼の泊まるホテルへ行って飲み続けたり、とても危なかったしいのです。
ただ、同じ女性としてみれば、彼女にはなから浮気願望がないことは丸わかりで、どちらかというと夫への当てつけ、結婚後でもモテることの浮かれ、そんなものが見て取れます。
夫からの愛情だけじゃ物足りない、だけど実際に浮気はしない、そんな女の行動をよく表している映画です。
第3位:「クリスティーナの好きなコト」
1位、2位とは全く毛色の違う違う映画です。
ですが、私は高校生の頃、大人の女とはこういうものか、というコトをこの映画で学びました。
全編を通してやかましくて、バカらしくて、本当にくだらなくて笑ってしまったり、笑えなかったりしますが、こんな日常もありだろうな、と思わせてくれるのです。
奔放で、少し下品で、女の本音が詰まっているかのような映画。
本気で恋愛しない主人公の様がとても印象的でした。
大人になってみれば、まさか彼女たちのようなことは出来ないなと悟ったのですが、それでもアメリカらしい下品でオープンなキャラクターたちが素直に羨ましいなと思うこともあります。
そんな時はこの映画を見て「やっぱりくだらなかった」と納得させます。
とても良いストレス発散法で、他の二作品とは違って全く話が重くないのでいつでも気軽に見れるのもいいですね。
私の中の悪い女の定義は、美人で色気があって、さらに色目を使って冗談半分で男を弄ぶ、というものが大半なのですが、まさにそんなことを安易に描いている映画だと言えます。
まとめ
タイプの違うほんの少しだけ悪い女たちはいかがでしたか。
実は、「ほんの少し」違うということがポイントです。
私たちの誰もがいつ何時一歩ズレるか分かりません。
彼女たちのうちの一人になろうと思えば簡単になれるのです。
けれど、そんな欲求を結末付きで解消してくれるのが映画の良いところ。
自分もこんな風に奔放に振舞ってみたい、と思っても、きっと結末まで見れば映画の世界で堪能できてよかった、と思うはずです。
普段仕事に家事に、真面目に生きすぎている女性の息抜きになる映画だと思います。