dap(デジタルオーディオプレーヤー)の選び方と音源の取り込み方法
スマートフォンの普及によってデジタル音源が主流となり、ソフト面の変化に伴ってハード面も進化を遂げていき、音楽プレーヤーは多様化すると共に機能性や利便性が向上しています。
その一つがデジタルオーディオプレーヤーとなっており、気軽に音楽を楽しむことができる音楽ツールの一角を担っています。
そこで、デジタルオーディオプレーヤー初心者に焦点を合わせ、この記事では製品の選び方や音源の取り込み方法について紹介していきます。
デジタルオーディオプレーヤーの選び方
デジタルオーディオプレーヤーの購入する場合、機能性や利便性、コストパフォーマンスなど様々な観点から吟味した上で購入することで失敗するリスクを少なくすることができるのですが、初めてデジタルオーディオプレーヤーを購入しようと考えている方などは、どの部分を重視すれば良いのか迷ってしまうこともあると思います。
そこで、ここからは参考の一つとしてデジタルオーディオプレーヤーの選び方に関する情報を紹介していきたいと思います。
データ容量の大きさ
デジタルオーディオプレーヤーは、機器によって取り込めるデータ容量の大きさが異なっているため、保存することができる曲数も変わってきます。
ただし、取り込む楽曲によって1曲に必要なデータが異なっており、1曲のデータ量が8MB程度なら16GBのデータ容量のデジタルオーディオプレーヤーに2000曲ほどの楽曲を入れることができます。
そんなデジタルオーディオプレーヤーの売れ筋商品は、データ容量が32GBや64GBの機種となっています。
勿論、それ以上のデータ容量があれば好きなだけ楽曲を入れることができるのですが、容量が大きくなっていくに比例して価格も高くなりますので、自分がよく取り込む楽曲のデータ量と取り込むことを想定し、不必要にデータ容量の大きい機種を選ばないようにすると経済的な負担が少なくなりますし、お気に入りの楽曲だけを選択して取り込むデータ量を抑えることでデータ容量以外の要素でデジタルオーディオプレーヤーを選ぶこともできます。
対応しているデータファイルの形式
データファイルの形式は、以前まではMP3のみが再生可能だったのですが、現在は複数のファイルフォーマットに対応している機種が多くなっています。
このファイルフォーマットの違いによって微妙に音質が違っていますので、自分の好みに変換して楽曲を楽しむことができます。
それでは、現在よく使われている音楽ファイルはどんなものがあるのかというと、MP3に加えてWMAとAACの3種となっており、ハイゾレ音源で使用させるファイルもあります。
それを踏まえまして、ここからは各ファイルフォーマットの特徴を紹介していくと、まずMP3はデジタル音楽が広まるきっかけとなるフォーマットとなっており、データ量はCDの10分の1ほどに圧縮することができ、多くのデジタルオーディオプレーヤーに対応しているフォーマットです。
次にWMAについてですが、このフォーマットはWindowsでは特定の設定などは必要とせずに標準で使用することができ、MP3と同じ圧縮率でも高音質という点が特徴となっています。
次にAACについてですが、AACはMP3の後継のフォーマットとして普及したものとなっているのですが、音質はMP3よりも良くなっていますので、MP3よりも良質な楽曲をより小さいサイズのファイル容量で楽しむことができます。
また、FLACというフォーマットもあり、高音質なハイゾレ音源で使用されており、主にiTunesで使用される形式となっていますので、FLACフォーマットに対応していない場合があるのですが、Android端末などではMP3に変換することで聴くことが可能となっています。
さらに、ハイゾレ音源に対応しているかも高音質の楽曲を楽しむ上では重要なポイントとなっており、LIVEの生音のような臨場感や音の奥行き、アーティストの表現力などまで感じることのできる音楽を楽しみたい方はハイゾレ対応のデジタルオーディオプレーヤーがおすすめです。
バッテリーの駆動時間
デジタルオーディオプレーヤーのみならず、バッテリーの駆動時間は製品選びの大切な要素の一つとなっており、製品ごとに駆動可能時間や連続再生可能時間には違いがありますので、購入する際は製品のカタログや公式サイトに掲載されているバッテリーの駆動時間をチェックすることをおすすめします。
接続方法の多様性
デジタルオーディオプレーヤーの機種によっては、Wi-Fi接続でインターネットに接続し、スマートフォンのようにアプリを使用することができます。
そのため、使い方によっては動画配信サイトから音楽を再生することも可能となっています。
ただし、アプリなどのデータは楽曲ファイルと同じようにデータ容量を消費しますので、余計なデータ容量は使用せずに音楽だけを楽しむ方にとっては不要な機能となっています。
Bluetooth対応の可否
Bluetoothは、スマートフォンなどにも当たり前のように搭載されている機能となっているのですが、デジタルオーディオプレーヤーに搭載されていることによって別の機器と無線接続することができ、Bluetoothスピーカーと接続することで手元にあるプレーヤーの操作だけで部屋で音楽を楽しむことができます。
また、Bluetooth対応のイヤホンやヘッドホンと接続することでワイヤレスで音楽を聴くことができますので、デジタルオーディオプレーヤーにおける利便性が飛躍的に向上します。
本体のデザイン
デジタルオーディオプレーヤーは、小型でシンプルなものやスマートフォンに似ているものまで様々なデザインがあり、カラーリングもシックな色合いからカラフルなものまで機種によって異なっています。
しかし、デザイン性が好みのデジタルオーディオプレーヤーでも使いやすさは別物となっていますので、デザイン性と操作性のバランスを考慮して選ぶことをおすすめします。
また、機種によってはデジタルオーディオプレーヤー専用のケースが発売されていますので、ケースのデザインを含めた選び方も一つの方法となっています。
製品の本体価格
デジタルオーディオプレーヤーを購入する場合、多くの方が製品の本体価格を重要視して選び方をすると思うのですが、この製品の本体価格において比較するポイントはデータ容量の大きさが大半を占めています。
例えば、データ容量が16GB程度の製品は本体価格が1万円~2万円で購入することができる場合が多く、データ容量が64GBに増えると5万円~6万円することもありますので、データ容量の大きさによって本体価格も大幅に変わってきます。
ただし、データはSDカードなどの外部メモリで管理しておけば本体のデータ容量は小さくても問題はありませんので、データ管理の方法を工夫することで本体価格を抑えることも可能となっています。
音源の取り込み方法
音楽をデジタルオーディオプレーヤーに取り込む方法は複数あり、スマートフォンで馴染のあるダウンロード以外にも取り込む方法があります。
そこで、ここからはデジタルオーディオプレーヤーにおける音楽の取り込み方について紹介していきます。
パソコンを介してCDから取り込む
お手持ちのパソコンにiTunesやMediaPlayerなどの専用ソフトをインストールし、ソフトにCDの音楽データを取り込んでダウンロードを行います。
その際、自動的にデジタルオーディオプレーヤー本体が対応しているファイル形式に変換してくれますので、その音楽データを本体に同期させて転送することで音楽を再生することができます。
音楽配信サイトからダウンロードする
現在では、音楽配信サイトからダウンロードするのが主流となっていますので、この方法が最も利用頻度が多い取り込み方法と言えると思います。
この方法は、デジタルオーディオプレーヤーとパソコンを繋ぐやり方や、MediaPlayerなどの専用ソフトに一旦落としてから音楽データを転送させる方法があります。
ダイレクト録音で取り込む
ご家庭によってはパソコンが無い場合もあると思うのですが、そういった場合にデジタルオーディオプレーヤーで音楽を楽しむ時に用いる方法がダイレクト録音です。
この方法は、CDを再生するプレーヤーやコンポなどとデジタルオーディオプレーヤーを専用のケーブルで直接接続して録音することで音楽を取り込みます。
ただし、この機能は主にSONYから発売されているデジタルオーディオプレーヤーに搭載されている機能となっていますので、ダイレクト録音で音楽を取り込みたいと考えている方は製品選びに注意してください。
まとめ
デジタルオーディオプレーヤーは、機能性や利便性を重視した選び方でも自分にベストな製品に近いものを購入できるとは思うのですが、それ以外にも自身がお気に入りのメーカーなどのこだわりがある場合もあると思いますし、メーカーやモデルによって本体の耐久性も異なってくると思いますので、様々な要素を柔軟に取り入れてデジタルオーディオプレーヤーを選ぶようにすることをおすすめします。