名画なのにトホホな場面がある洋画ベスト3ランキング
CG全盛の昨今ですが、かつては人力やいろんなアイデアであらゆる場面を感動的に演出してきたものです。
そんな中「トホホ」な場面が潜んでいる名画を3つご紹介。
そんな「トホホ」な画面…もしかすると、再リリースでチョコチョコっとCG技術で消されているかもですけどね。
ここで紹介するのは、有名な「トホホ」ばかりですが、他にもよく見ると…という作品はけっこうあります。
みなさんもちょっと注目してみると、楽しいかも…。
第1位:「パピヨン」
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スティーブ・マックィーンとダスティン・ホフマン共演のドラマ作品。
無実の罪でとらえられた男が、厳しい収容所から何度も脱獄をする、最後には孤島が刑務所という所に収容されるのだが…。
この作品のトホホポイントは、ラストのシーンでございます。
何度も脱獄を繰り返したあげく、最終的には孤島が刑務所なる場所へ行くのですが…。
周りの海流も凄まじい、海までの高さも並ではない、そんな場所から結局主人公は脱獄を図るのです。
ココナッツの殻を浮力に使い、孤島から海へ飛び込むマックィーン。
抜け出していく友を見送るダスティン・ホフマン…、海の上からこれからに向かって力強く漕ぎ出すスティーブ・マックィーン。
そんな感動的なラストシーン、みていると「ん?」。
スティーブ・マックィーンが乗っている板の下の方が黒い…?あきらかにこの海の深さを考えると「昆布」ではなさそうな…。
そうなんです、安全の為なのか板を支えるダイバーが丸見えなんです!
せっかくの感動も台無しでございます。
第2位:「愛と哀しみのボレロ」

第二次世界大戦を背景に、著名な方々をモデルに描く感動ドラマ。
モデルにはバレエダンサーの「ヌレエフ」、「ピアフ」、「カラヤン」、「グレンミラー」などを取り上げ。
アメリカ、パリ、ロシア、ドイツなどを舞台に展開する。
2世代4家族の行く末にラスト、ジョルジュ・ドンが躍る「ボレロ」で終結される展開。
さまざまな困難にあってきたそれぞれの家族が、ラストの「ボレロ」で気持ちも含め盛り上がってまいります。
会場の真ん中にフライパンのごとく丸い卓上の上でシンプルな繰り返しのメロディに合せ、身体の動きもきわめてシンプルに、踊るジョルジュ・ドン。
シンプルが故にものすごさが伝わってきます。
円卓の周りには微動だにしない大勢の人。
音楽が盛り上がるにつれ、その人たちは少しずつ少しずつ円卓を囲み腕をあげ同じ動きでドンを円卓の外から盛り上げていきます。
音楽がラストの盛り上がりを見せた時、この作品の集大成ともいえるそのシーン、ドンは円卓の真ん中に倒れこみ、群衆も同じように振り上げた腕と共に倒れこみます。
「ジャン!」とでも、いいたいところですが、その時、円卓を囲んだダンサーの一人が皆が倒れているのに顔を上げてしまいます。
トホホです。
せっかくの盛り上がりが台無しです。
第3位:「シェーン」
![シェーン(Shane) [DVD]劇場版(4:3)【超高画質名作映画シリーズ5】](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61YVWEG3OkL.jpg)
言わずと知れた西部劇の名作です。
女手一つで農家を切り盛りしている家族のもとへふらりとやってきたシェーン。
農場は悪徳業者の一味に嫌がらせにあっていて大変なことになっています。
そんな農場を助けるシェーン。
農場主の女性とシェーンの心の通い合いがあって、なんだかもどかしかったりキュンときたり…。
悪徳業者との戦いもかっこいいガンアクションがあって、盛り上がっちゃいます。
そして、ラストの子役の名セリフ。
思い出すだけでぐっときますね。
そんな名作「シェーン」これからのドラマが期待できるような壮大なオープニングです。
広大な西部の荒野を点のようなその影が徐々に大きくなってきます。
馬に乗ったシェーンが登場するかっこいいオープニングです。
ですが、よく見ますと広大なその荒野の地平線になにやら土ぼこりが…。
目を凝らすと「車」でございます。
広大な西部劇の舞台に、土ぼこりを出しながら爆走する「車」。
これからの感動的なドラマが台無しです、トホホです。
まとめ
CGがあたり前のいまではこんなことってめったにありませんが、ちょっと前の名作なんかには「よく見ると」トホホがたくさんありました。
場面がわかると突然、髪型が変わっちゃうなんてけっこうあります(衣装なんかも)。
そんな「名作」をちょっと意地悪な気持ちで見てみたら…。
また違った楽しみになるかもです。
皆様も探してみてください。