不遜系女子の魅力がとまらない!邦画ベスト3ランキング
沢尻エリカ氏の「別に」「特にないです」事件よりはるか昔から(美)少女は大人に対して不遜な態度をとって生きてきました。
そして彼女たちの美しく憎たらしいふくれっ面は少女という生き物の特権であり、ある種の美徳と言っても過言ではありません。
さて、今回は日本映画においてふくれっ面の似合う小悪魔的な少女、もしくは彼女たちの大人(とくに男)を大人と思わない態度を満喫できる作品をランキングにしてみました。
これをみて少女も元少女も大人や社会を手玉にとっちゃいましょう。
第1位:「スローなブギにしてくれ」
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その後トレンディドラマに出演していわゆるオーバアクション気味な〝アサノ〟な感じになる前の、70年代的暗さや陰を引きずった十代の浅野温子が家庭に問題アリ学校に居場所ナシ、の野良の子猫のようなフーテン少女を演じております。
時と場が変われば若干マルグリット・デュラスの「ラマン」みたいな感じになるんだろうけれど80年代はじめの立川あたり?(米軍ハウスが出てきた)と脛に傷持つバツイチ男な感じがセクシーな山崎努を相手にすると、あんな感じのイナたいお話になるのかな、と思います。
作中の彼女(さち乃という名前)の仕草や表情(涙目で睨みつける、イタズラそうに微笑む、窓から出かける)は鮮明に思い出せるのだけど、セリフや行動はあまり思い出せない。
物語はただただ存在している彼女のまわりで、男たちがアワアワと狼狽えたり攻撃したり激怒したり、嫉妬したり、甘えたりで進んで行っているようにも思えてしまう。
相手の意向や現状はまるで無視で感情の赴くまま、好きな相手に優しくすることはあるけど媚びることは絶対にないさち乃のキメゼリフは「あたしと寝たいなら100万円」。
しびれる。
第2位:「巨人と玩具」
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芸能界は怖いところという言葉は最近あまり聞かなくなりましたが、現代においても一応スターとされている人々がツイッターやブログなどのツールを使いまくって自らの仕事の愚痴や悩み、内情を訴えまくっているところをみると、若干閉鎖性が薄れたといえども、まだまだ怖いところだと認識していいのではないでしょうか。
で、あの世界は恐ろしいところと定義したうえでそんなところでスターダムにのぼりつめたかわい子ちゃんの根性の座り具合というか、不遜さ加減に興味しんしんなわけです。
この映画は新発売のキャラメルのイメージガールに抜擢された下町の工場勤めの女の子と、彼女を有名にして自分の株を上げようと躍起になる広告代理店の若手社員、それを取り巻く大人の社会の黒いアレやコレを描いた作品なのですが、劇中どんどん可愛くなってゆく少女(歯並びの治り具合や肌の色の変化がリアルです)の佇まいや言動が右も左もわからない無礼で未熟な子供から、自覚や人気が備わるにつれ、スカウトした青年の思惑ガン無視で少女スター特有の不遜なソレに変わってゆく様は痛快ですらあります。
黒いマイフェアレディと読んでいいかもしれない作品。
第3位:「子育てごっこ」

作家・三好京三が、大作家・きだみのるの娘を、自身が教員をつとめる山の分校で養育した体験をもとに書きあげた小説「子育てごっこ」の映画化です。
子どものない教師夫婦にもらわれてきたリカは、学校教育をほとんどうけたことがない自由(というか野生?というか野蛮)児。
さらに、子どもの甘えにしては下品な色気で持って先生の関心を買おうとするのですが、教育者として父親として、そんな娘を嘆かわしく腹立たしく思い、ついつい主人公であるところの加藤剛(役名失念)は厳しくあたり怒鳴りつけてしまうのです。
しかしながら、その必死というか過剰すぎる様がリカの影のある魅力(素直で健気な一面もあって可愛らしいのです。
)に抗いがたい何かを感じてしまう自分自身を叱っているように見えてしまうのですよ。
こんな愛と自然あふれる教育的映画に対して、わたしの心がゆがんでるのかしら?と思っていたら、なんと実際、のちに原作者が義理の娘に性的虐待を受けた件で告発されるという(後に和解)後味の悪い後日談まであり、複雑な気分になりました。
加藤さん、芝居うますぎ!
まとめ
いかがでしたでしょうか?女性諸君の中に眠る継母マインドをもってすれば、いい感じに横ツラをはたきたくなるような、しかしながら、男性諸君には握ったコブシをどうにも振り降ろせず、ドギマギしながら自爆必須の不遜系女子ばかり紹介いたしました。
参考に!なんて言ったのはわたしですが、彼女たちをマネてとんでもないことになっても責任はとれません。
現実的に考えれば男性にとって〝毒づかれてもなんだかヤな気持ちはしない女〟あたりを目指せばいいのかな?やれやれだ。