母強し!!母性愛がびんびん感じるランキング
いつの時代でもどこの国でも変わらないものがあると思います。
それは母親の無限なる子への愛情ではないでしょうか。
母性愛あふれる作品をランキングしてみました。
ランキングの中には、公序良俗に反することをする母親もいます。
だけどみな子供のために必死なんです。
男女関係なく十分楽しめますが、特にがんばる女性に観てもらいたいなと思います。
第1位:「母なる証明」

とある田舎街、知的障害を持つ息子(トジュン)とその母親(役名無し?)が貧しいながらも幸せに暮らしていた。
ところがある日突然トジュンが殺人事件の犯人として逮捕されてしまう。
誰もトジュンが無罪であると信じない中、母親は息子トジュンの無実を証明すべく真犯人探す話。
本編では、貧しい生活を送っていて着るものもボロボロ、お世辞でも美人とは言えない母親が、法を無視したやりすぎな捜査(不法侵入はあたりまえ)、身を危険にさらそうが、利用できる人は利用できるだけ利用し犯人を追い続ける。
その姿にドン引きするのだが、母の子を思う心情がひしひしと痛々しいほど伝わってくる。
ホント胸が痛くなる。
ラストに近づくにつれ、不思議とだんだん母親が美しく見えてきた。
観終わって、本作品はタイトル通り「母なる証明」であり、息子の無実の証明ではないと感じました。
主役の親子は演技がすばらしかった。
劇中の母子は共依存関係にあり、母親は障害を持つがゆえにトジュンに体も心も強くなってもらいたい思うもつい甘やかし過保護になっている(トジュンの悪友にも付きまとわないよう口出しする)。
一方、息子のトジュンは体は立派に大人で女性にも興味があるのですが、母親にべったりで自立できていない。
そんな親子を見事に演じてた。
サスペンス路線で、たまにコメディタッチもあるんだけど、不安からくるドキドキ感が絶えず楽しませてもらった。
何かヤバいことが起こるんじゃないか?って感じさせる演出がうまく、さすがボン・ジュノ監督という感じでした。
第2位:「フローズンリバー」

白人とネィティブアメリカンの二人の母親(レイとライラ)。
本来交わることの無かった二人、家族を子供たちを守りたいという思いから密入国ほう助の悪事に手を染めていく。
設定とヒューマンドラマの融合がうまいなと思う。
舞台となるアメリカのニューヨーク州の最北端の町は、そこには冬になると車も走ることが可能なほど凍りつく川(フローズンリバー)があり、凍った川が両岸を結び国境を越えられるようになる。
だが母国を捨て、警備の目や自然の驚異にさらされる危険をおかしてでもアメリカへ密入国してくる人は絶えない。
一方でアメリカ側の町は、人種問題と貧困問題があり町に住むレイとライラも苦しんでいる。
レイとライラは守るべき家族のために法の壁を越えて悪に染まり、そして人種の壁を越えて共犯者にもなる。
家族のためとはいえ、やり方としては方向性は間違っている。
だが二人の母親を責めることなどできない、それを納得がいくようにていねいにドラマが描かれている。
しかし、悪というのは法の上での悪。
真の悪には染まらない、密入国者が自国を脅かすテロリストであれば仕事を拒否し、また自ら招いた過ちで他人のか弱き赤ん坊が命の危機にさらされたなら危険を顧みず助けに向かう。
彼女らは、「母」なのだ。
これはキャラ設定とかではなく、おそらくどんな母親でも本能的に命を大事にするのだと思う。
ラストは、追われる身となったレイとライラの苦しい決断が迫られる…当時、私はレイとライラに真の友情が芽生えたと強く信じ映画館をあとにしました。
第3位:「グッドナイト・ムーン」

ニューヨーク州のキャリアウーマン、イザベルはルークと結婚することにする。
幸せな二人、だが1つ問題が…ルークには離婚歴があり前妻ジャッキーとの子供たちがいる。
親権はルークにあり、イザベルは子供たちの新しいママになろうと奮闘する。
前妻ジャッキーは、元旦那の結婚はどうでもいいことだが子供たちが新しいママに取られるのが癪に障る。
子供たちへの思いは同じなのにいがみ合う二人ママ…
見どころは、継母イザベルがこれまで積み重ねてきたキャリア(実力者)を捨てて、子供たちの気持ちを健気につかみ取ろうとする努力する。
子供たちに受け入れられず振り回されてもめげず、次第に母になっていく姿に思わず応援したくなる。
一方で実母ジャッキーが母になろうとするイザベルを軽視しているも、彼女の子供たちへの愛情を知り心動く。
そしてジャッキーは子供たちと別れなくてはいけない運命を受け入れていく健気さがとても切なくなる。
そして、実母・継母、どちらも母には変わりはない、同じ子の母として友情を超えた絆を築くイザベルとジャッキーたち。
こんな素敵な母を二人もいる子供たちは幸せかも。
悲しいんだけど、どこかほっこりする映画です。
まとめ
ランキングを書かいてるとき、母というのは国、人種、肩書(実母かどうか)なんて関係ない、子を愛する家族を守るのが母なんだと感じました。
そして愛するものを守るために世界を敵に回しどんな処罰を受けようとも甘んじて受けいれられる強い精神なんだなと。
ふと気が付いてしまったのだけど、このランキング、役に立たないいらない父親ランキングになってて、男性の自分としては心苦しい(>_)
こんな母親の思いを知ってしまったら、多少マザコンになってしまうかも・・・( *´艸`)
訂正。
すべての女性に敬意を払いたいと思いました。