腐女子にオススメの至高のゲイ映画ランキング
時代は空前のBLブーム。
BLの経済効果を狙った映像作品も続々と世にでており、腐女子もすでに日陰の存在とはいえなくなりました。
さて、映画においてもゲイ映画といういわゆるカテゴリーが存在しますが、3次元はちょっという腐女子も多いのは事実です。
いえいえ、そんな食わず嫌いを言わないで、腐女子にぜひ見てもらいたいゲイ映画の名作を紹介します。
第1位:「トーチソング・トリロジー」
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こんなに感動するゲイ映画がかつてあったでしょうか。
女装芸人として生きるゲイのアーノルドと、彼を取り巻く人々を描く人生ドラマ系恋愛作品です。
人生いいこともあれば悪いこともある、それを乗り越えて強く生きるアーノルドに共感を抱かずにはいられません。
自分を理解してくれない母親に対し、「人に求めるのは愛と尊敬だけ。」とアーノルドが言い放つシーンはとても深みがあります。
けれど歳をとった今このシーンを振り返ると、母親からの視線でも共感してしまうところがあります。
この映画には何人もの人々が登場しますが、それぞれの視点で共感できるというのが素晴らしいです。
BLでは決して描かれないであろうよりリアルなゲイの悩み深い素晴らしいドラマを、きっとあなたはこの作品で垣間見ることが出来るでしょう。
踏まれても踏まれても人は誇り高く生きようとし、そしてその先に幸せがあるのです。
ちなみに本作は、もともとは舞台作品であり、後に映画化された作品です。
第2位:「モーリス」
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ここでご紹介する作品の中では、一番腐女子向きの作品といえるかもしれません。
20世紀初頭のイギリスでゲイに目覚める紳士モーリスの、恋の葛藤とその行方を描きます。
映画のキャストも、映画化された80年代当時の美青年役者を揃えているので、腐女子の食指が動きやすいことは間違いありません。
映画自体もさすがイギリス映画という雰囲気で、まるで少女漫画を見ているような綺麗な描き方です。
エドワード朝の衣装、ケンブリッジの学友、貴族階級、お手伝いさんなど、世界観がもう素敵ですよね。
登場人物たちやストーリーも、リアリティをより出していくゲイ映画とは多少ズレがあって、BLに腐女子が求める非現実をちゃんと加味している点も特異なところでしょう。
原作にあたるE.M.フォースターの小説版『モーリス』は20世紀前半に書かれたものですが、当時のイギリス社会はまさに『モーリス』で描かれているように同性愛が法的に弾圧されていました。
そんな時代背景もまた、感慨深いものがあります。
第3位:「ブエノスアイレス」

90年代のウォン・カーウァイ監督作品は、まさに当時のイケてる映画カルチャーの最先端でした。
すでに『恋する惑星』、『天使の涙』とアングラ的なかっこよいカリスマ的作風を極めていましたが、さらにゲイカップルをテーマにした作品『ブエノスアイレス』が公開された時には、私は歓喜に身震いして映画館に観に行きました。
もうとにかく、主演であるレスリー・チャン、トニー・レオンの魅力もたまりません。
決してもう若くはない男同士のヤンデレがこんなに可愛いものとは、存じ上げませんでした。
使用される音楽やカットがいちいちカッコイイところが、さすがウォン・カーウァイの作品です。
けれど単なるイケてる映像作品ではなく、名台詞やシーンがところどころにあってそんな場面が見た後も心に残るのも作品の特徴です。
この作品については、あれこれ論じるほうが野暮というものですから、ぜひご自身の目で堪能してください。
この数年後にレスリー・チャンが亡くなってしまったのが、本当に残念です。
まとめ
ヘテロ(異性愛者)に比べて、マイノリティーであるがために最初からハードモードな事が多いゲイ。
そんなゲイの恋愛や人生を描いた映画作品は、観ているものがゲイであろうがヘテロであろうがバイであろうが、魅入ってしまうストーリーが多いです。
時に自分の人生に重ねてみたり、新しい価値観に気づいたりすることも多いです。
山あり、落ちあり、意味ありなゲイ映画作品を、腐女子の皆さんにもぜひ見てもらいたいです。